材料を突き固めて壁を構築する工法で、セメントがない時代からある工法です。万里の長城や法隆寺にも使用されています。
版築は本来、塀などに使用されてきましたが、今回の施工はエントランスの壁に一定の幅になるよう土の層を突き固め、少しずつ列の色を違えて仕上げました。枠をバラさないと仕上がりが分からないため、精度を高めた慎重な作業が求められました。
本来の版築は非常に分厚い壁にする必要がありましたが、今回のように簡易的に版築壁を作ることができるようになりました。その他、さらに簡単に鏝塗りで版築の表情を出す工法もあります。