松山市の中心部に愛媛県庁の本館があります。全国で3番目に古い築年となるこの建物は昭和4年に建てられましたが、老朽化が目立ってきたため、改修工事がおこなわれました。その中で玄関ホールから見える柱や梁に施された石膏彫刻の補修工事になります。
左官の石膏彫刻は焼き石膏を使用します。原型を補修の上、シリコンゴムで型を作成し、その型に焼き石膏を流し込んで石膏彫刻を作ります。鏝で作るより正確に複雑で美しい模様でもシリコンゴムで型を作ることで同じ形をたくさん作ることが出来ます。
技能オリンピックでも石膏の製作課題として「置き引き工法」が出題されます。