全国安全週間・・・
一般の方にはなじみが薄いかもしれませんが・・・
建設業・製造業はこの時期『安全週間』真っ盛りでであります。
全国安全週間は、昭和3年に初めて実施されて以来、
戦時中も継続『人命尊重』という崇高な基本理念の下、
一度も中断される事なく続けられ本年で90回目を迎えました。
本週間は、7月1日~7月7日まで・・・6月はその準備月間であります・・・・
準備月間では、大手ゼネコンから地元の元請…専門工事業者…各地で安全大会が開催されます。
嘗て〇〇年前(笑)建設業界が元気だった頃は、1社のゼネコンで3回あった時期も・・・
松山で・・・愛媛営業所安全大会・・・高松で・・・四国支店安全大会・・・・
最後に東京で・・・本社安全大会・・・・(苦笑)
開催する経費・・・ホテルなどの会場費+粗品+資料+懇親会費・・・
そして、参加者の人件費+交通費宿泊費etc. ・・・経済効果もあったでしょうネ!
現在は、質素倹約・・・から少し回復・・・と言ったところでしょうか・・・
話を戻しますと・・・建設業の労働災害は、不断の努力で長きにわたり着実な減少してきました。
バブル期の頃はよく言われました・・・建設業は3K『キケン・キツイ・キタナイ』・・・
オフィスで事務・・・・電車で車で営業・・・ホテルや旅館でサービス・・・等とは比較にならない程、
建設業は、条件・環境・・・不利であります。
前回の東京五輪(昭和39年)の頃は、全産業で43万人、建設業で12万人の方が死傷し、
全産業で6,000人、建設業で2,400人を超える人が亡くなっていました。
私がこの建設業の世界に来ました四半世紀前でも、
建設業だけで5万人の人が死傷し、毎年1,000人の人が亡くなっていました。
さて昨年(平成28年1月1日~平成28年12月31日)の成績ですが、
準備月間前の5月末に確定値が発表されます。
建設業の死傷災害 15,058人 死亡者数294人 ・・・でした!いずれも過去最少・・・
となりました。
しかし、見方・切り口・立場を変えれば294人の尊い命が失われた事に・・・
いくら会社の業績が順調であっても、社員が死傷、万一でも亡くなったとなればなにもなりません・・・
朝、家族に見送られて出てきた社員を・・・無事に家に帰す・・・
普通の事ですが、地味な事ですが・・・・一番大切な事です・・・
『今日も何も起きませんように!』・・・と禱るのでなく・・・全社員で行動!
今日も・・・ご安全に!
因みに国土交通省の掲げる新3Kは・・・『 給与・休日・希望 』だそうです!