平成29年5月から7月・・・
某高校にて、毎週曜日を決め熟練技能者の派遣・・・いわゆる『 出前授業 』を行なっています。
今回の『 出前授業 』は、県立高校から愛媛県職業能力開発協会へ講師の派遣依頼が出され、
愛媛県左官業組合連合会が講師派遣を行ないます。
今回は、初回の連合会会長の左官の基本動作の授業(鏝返し等)の後を受け、
当社の技術顧問が高校に出向き『 左官三級技能検定の実技講習 』を行なっています。
・・・生徒さんは・・・なんと!!!女の子!!!です。
正に『 けんせつ小町 』のタマゴです(嬉)
高校1年の時に建築系の技能の面白さを知り、建築大工3級・・・2年生で建築配管3級・・・
そして・・・今回3年次・・・『 左官3級 』に挑戦です! 凄すぎです!
これがまた・・・とても手先が器用・・・数回の練習では出来ない出来栄え!!!
高校在学中に3つの技能検定に合格となれなば・・・日本で唯一、ひとり?かも???
現在、工業、商業、農業、林業など・・・実業系の高校では様々な出前授業が行われています。
旋盤・穿孔・金型・重機運転・型枠・鉄筋・左官・果樹栽培・花卉栽培・製材などなど・・・
全ての業種において、将来の担い手不足、技能伝承は大きな課題であります。
講師を派遣する側(企業側)も・・・私たちの生業(なりわい)である左官の仕事を・・・
生徒や先生に見て・聞いて・体験し・理解していただくのは大変いい機会であります。
私が幼少であった40年前は、伯父が大工であった事もあり、
まだ住宅や、中小規模の建築現場では中で働く職人さんを見る事が出来ました。
大工さんがノコギリで切断し、カンナで削り、ノミをを使う。
左官さんが木舞を編み、土を擦り付け、鏝で塗り、ジュラクや漆喰で仕上げる・・・
夏になれば、そのカンナ屑の廃材の中から、カブトムシが沢山捕れました・・・懐かしい(笑)
今や街中では、安全管理の名の元、仮囲いや防音シートで囲まれ、現場内を見る事は出来ません(苦笑)
どんな人が、どのような仕事をして、どのようなものが出来ているのか?残念でなりません・・・
子供達が職人さんの仕事・・・腕・・・テクニックを生で見る事はすっかり無くなってしまいました。
それだけに、子供たちの職業選択の一助になればと・・・
今後もインターンシップや会社見学、出前授業を行っていきたいと思います。
左官・内装仕上げ(壁装)・外断熱・現場監督・建築デザイン・・・などなど、
このままでは、今迄ものづくりで繁栄してきた日本が・・・
ものづくりが出来なくなりそうです・・・
世界に誇る建築技術・品質・精度・・・日本人しか出来ない奥深い技能・職人の世界・・・守らねば!