2018.04.09 |
お知らせ,
ハマサキ便り
2018.04.05 |
お知らせ,
ハマサキ便り
平成30年3月24日(土曜日)・・・
濱栄会(当社の社友会の名称)総会・懇親会と定年退職者祝賀会を開催しました。
年度末に新入会員を迎え、定年者を送り出すこの一日は、
日頃仕事に追われ、立ち止まって自分自身を見つめ直す事が難しい・・・
私達にとって大切な一日・・・時間です。
年度末の土曜日に・・・日頃、本支店、四国一円に散らばっている職員、現場管理者が
一堂に会し・・・
本社で総会・・・新入会員を迎え・・・
その後、場所を道後温泉の老舗旅館『ふなや』で
その年度に定年を迎える諸先輩を囲みゆっくりと共通の時間を過ごす。
会社行事の中で、私の一番好きな行事(時間)のひとつなのです・・・
今年も4名の方が定年、ご卒業なのですが・・・
冒頭に・・・皆さんは少し違和感があったかもしれませんが・・・
濱﨑組の場合、定年は『祝賀会』なのです・・・
送別会でも慰労会でもなく『祝賀会』なのです(笑)
それは元気で健康で定年を迎えられた『祝賀』そして当社では、定年=退職でなく・・・
定年後も身体が元気な間は会社に勤める事が出来る・・・定年=ひと区切り・・・
今年の4名も3月20日定年・・・4月1日から全員現役続行なのです。
だから『祝賀』(笑) だから『笑顔の定年祝賀会』なのです。
毎年・・・会の最後は、会員全員で会場の出口までアーチで送ります・・・
この時だけは・・・ちょっと涙が・・・
平成30年2月26日(月)早朝・・・
JR松山駅より・・・1年生と2年生の選抜者7名が
『しおかぜ』3時間 『のぞみ』2時間『こだま』1時間半乗り継ぎ・・・
静岡県富士宮市の富士教育訓練センター・・・内装基礎の受講へ出発・・・
今回は、内装仕上げの講習では初めてですが、プラス1名講師も派遣しました。
会社の未来への投資です・・・選抜者は皆、笑顔での出発でした・・・
選抜者本人への伝達の時から・・・感じる事・・・選抜された喜び・・・
選抜されなかった者への心使いも考えながら・・・
『帰社してから・・・〇〇くん期待してるよ!』と込めた『贈る言葉』が
人の心をどのようにでもしてしまうわけです・・・
私は思うのです・・・
今、世間を騒がすパワハラの問題・・・本当に愛情を込めて育てていれば・・・
育成していれば・・・愛情を注ぎ接していれば・・・
そもそも告発などにはならないだろう???
・・・というのが・・・問題の本質かも・・・と・・・
まあ・・・
現代社会は複雑ですから・・・そう単純ではないかもしれませんが・・・
2月になり一層寒くなりましたね・・・
先日、出勤途中に松山城のお堀・・・西堀端を通りかかると・・・
一眼カメラを携え・・・何人もカメラマンが・・・・『 んっ? 』・・・
車中から見るとお堀の水が凍ってました・・・寒いわけです(苦笑)
半世紀以上生きていますが、お堀が凍っているのが初めて見ました・・・(笑)
さて、年度末工事も最盛期・・・なのですが、
入社一年目(研修生)と入社二年目、三年目(実習生)の社内の期末・卒業検定の練習です。
当社では、入社三年目までの若年者に半期ごとの中間検定、一年毎の期末検定。
丸三年で卒業検定を実施しています。
期末・卒業検定は、本支店の各学年を一堂に会して行ないます・・・
日頃、本支店と離れ・・・違う現場で仕事をしていますので、
個々の成長具合が比較しにくいのですが・・・この社内検定では、成長具合が一目瞭然です!
まずは『現代の名工の松岡さん』の見本動作を皆で見て・・・ポイントを抑えて・・・
上手な人の糸張り・・・釘の打ち方・・・糸の結び方・・・
塗付け方・・・鏝裁きを見ながら・・・・一般的にはモデリングと言うやつですですね!
まずは真似る事から・・・スポーツも仕事も同じ・・・
時代は変わりました・・・上手い人の仕事の仕方をドンドン盗んで下さい!
個人差も出来てしまいます。毎年・・・『 うさぎ 』と『 カメ 』がいます。
勉強、スポーツと仕事も一緒だと思いますが・・・
入社した時は物覚えがよく何でも一番だった者も・・・三年経ち『あれ?』と思う子・・・
入社直後『ん~・・・』だった子も、三年間コツコツと・・・努力が表れてくる子もいます。
自分の能力を存分に発揮して・・・ずっとSクラスの子・・・
自分の能力を過信しすぎて・・・自ら沈む子・・・周りの成長を見て焦る子・・・
自分は不器用ですから…と黙々と努力する子・・・不器用なのに口だけ達者な子(苦笑)
二十五年間、二百数十人の入社した子供達を見てきましたが・・・
見る側、評価する側とすれば・・・
やはり大切な事は長い目で見守る事・・・早くに答えを出しすぎない事・・・かな?
彼女が出来て人が変わったように仕事に打ち込み始めたり・・・結婚したり・・・
子供が出来たりと・・・良くも・・悪くも・・・人生の節目があります・・・
入社三年目までは、20人中最下位だった子が・・・
10年経つと学年トップで工事主任になったりと・・・(苦笑)
評価する側は『自分は見る目があるのだ!』と過信しない事・・・あくまで謙虚に・・・
目の前の事実を・・・素直に、先入観と、邪念を廃して・・・客観的に見る・・・
社員が存分に仕事が出来る環境・・・部下が成長できる環境を整える事が・・・
管理職の大切な仕事・・・そうれば社員は自然に成長してくれます。 正に・・・
『 地を養えば、花は自ら花ひらく・・・』ですね!
自分から変化して生き残るか?それとも・・・変化を恐れ衰退するか・?
前回のブログで寿司職人さん・・・
昭和(~1989年)から平成(1990~年)の話しの一端を掲載しましたが・・・
今回は、建築業の左官職人さんのお話を少し・・・
90年代以降、工場で大量生産され現場に運搬して取り付ける。貼りつける
・・・といった様々な建材で一般住宅もビル建築も行われ様になりました。
外壁パネルや内装クロスなどが代表格です!
工法の変化により左官の漆喰やジュラク、壁や床のモルタル仕上げは『効率が悪い!』と
されて左官職人は激減していきました。
そんな左官業者の救世主と言われる会社が東京・千駄木にあります左官業の某社です。
その社長さん(40歳代前半)の話が業界紙などに掲載されていましたので・・・
・・・今回は、少し私の所見など書いてみたいと思います。
自分自身が職人として育ち会社の経営者として現在があるわけですから・・・
非常に参考になる内容でした。
10年以上前から将来家業(左官業)を継ぐにあたり・・・一番のマイナスの要素・・・
最大の問題は、担い手の確保・育成だったようです。
父の時代は、同年代の職人さんも多く・・・問題なし!
問題はその60歳代、50代の職人さんがいなくなった後・・・最盛期の1/10・・・
正に自分の世代(40歳代)以下が如何に、会社を存続させるか、発展させられるのか・・・
・・・春に5人程入社してバラバラと辞め、半年後には一人も残っていない!
これが当たり前のように毎年繰り返す・・・何とも言えない絶望感・・・
「まず、これまで見習いが現場でやる仕事は、材料の運搬、片づけ、掃除・・・
黙々と材料を捏ねるか・・・先輩職人さんが塗っている職人さんを後ろからジーと見るだけ。
1~2年で鏝を持つと・・・生意気だと先輩に怒られ、昼休みに隠れて練習したり・・・
ようやく鏝を握らせてもらえるようになっても、職人により教え方がバラバラ・・・
前の現場で教えてもらった事を、次の現場でやると『勝手なことするな!!!』と
怒鳴られ・・・もう何をやったらいいのか解らなくなって次の日から来なくなる・・・」
典型的なパターン・・・そして先輩職人は・・・「最近の若い奴は!!! 」と、
本人が悪いと意に介さない・・・
これを現場で何度も見てきて「教える側に問題あり・・・」と考え、
業界の慣例に正面から立ち向かう事としたとの事。
新人にいきなり鏝を握らすなど・・・当然のごとく中堅以上の職人を中心に猛烈な反発・・・
しかし、新社長はこの猛烈な逆風の中でも・・・
現代の若者に合わせ、名人といわれる職人さんを撮影しモデリング取り入れ、
新しい人材育成プログラムを構築し、4年で一人前の左官職人を合言葉に・・・
自ら変化し会社の生き残りを図った・・・との談。
結果、左官業界では55歳から60歳の平均年齢が普通のところ・・・
この会社の平均年齢は34歳・・・従来の考え方でいけば、まだ「駆け出しの職人」・・・
でしょうか?
しかし、この事により会社の将来の展望、展開、
会社も社員も明るいビジネスプランが考えられる様になったわけです。
留まる事は簡単です。周りの変化に合わせて自らが変化するのは難しい事です。
左官の国家検定も積極的に受検させ、受検料は会社負担、合格後は報奨金を支給し・・・
プロ意識を植え付け、社員職人のモチベーションを上げる事を続けていったそうです・・・
結局、周りの左官業の会社は、職人不足で業務縮小、廃業・・・
これからも生き残る会社は・・・大きい会社でなく!強い会社でなく!有名な会社でなく!
業界の常識や固定観念を廃して・・・変化できる会社!たと思うのですが・・・
弊社との共通と共感を感じる記事でした・・・
本日はここまで・・・